小太刀賢のアーティチョーク茹でました

役者・小太刀賢が、日記のような週記のような、日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログです

ポリシー

みなさん、こんばんわ。

 

昔はもうちょっと何かこだわりを持っていたように思う。それはポリシーというのか、自分の中で勝手に作ったルールというか、そういうのがあった。いや今もある。前にブログで書いたことあるけれど、他人には伝わらないような自分だけのこだわり、みたいなものは相変わらず持っている。でも、ここはこだわらなくてもいいかなと、マイルールを緩めているところもある。

 

自分の中でここ最近一番大きと感じているルール変更は、合皮の靴を許したことだ。なんだそれはって感じですよね。ほんとそういうもんです、マイルールなんて。

 

昔は、合皮の靴なんてありえない、革靴ライクの靴を買うくらいだったらいっそいらない、その靴に使うお金を貯めて、安くてもいいから本革の靴を買うべきだという、本革至上主義であった。それがある日、革靴は水に弱いから、雨の日に履くなら幾分水に強い合皮の靴がいいっていう話を聞いて、本当かいなと物は試しに買ってみた。そうして使い始めてみると、別に雨の日に便利ってことはあまりなかったけれど、合皮の靴の安さと気取らなさにすっかりやられて気に入ってしまった。最近の合皮は見た目も本革と見間違えるくらい進化しているからね。

 

今だって本革の靴は好きだし、合皮に方向転換だ、ってことはないけどね。この合皮問題はきっかけとして、何かにこだわり過ぎて自分が身動き取りづらくなるくらいなら、いっそのこと自分があり得ないと思っていることを受け入れてしまう方が生きやすいのでは、という気になってきた。そうなると、受け入れられるハードルがどんどん下がっていき、ここは意固地になっていたな、逆にこのこだわりは守りきりたい、みたいに、自分のことが少し解読できてきたような気がする。

 

34年も生きてきて、自分のことは詳しくなっていると思っていたが、この年月かけても案外わからないもんだし、気が付かないうちに変化が起こっていたりするんだよな。そんなことを思ったのでした。