小太刀賢のアーティチョーク茹でました

役者・小太刀賢が、日記のような週記のような、日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログです

0.何mmの多彩な世界

みなさん、こんばんわ。

 

本屋やコンビニなどに行った時に、ついついボールペンに目が行くようになってきた。あ、このお店にはこれが置いてあるのか、ここにはこれはないのね、えっこんなところでこれをみつけるとは、なんて感じで新たな世界が広がってきている。

 

きっかけは、ふと聞いたラジオでやっていたボールペン特集。今までボールペンの違いなんて考えたことなかった。インクに水性と油性以外もあるってことすら知らなかった。けれどそれを聞いたら結構違いがあることがわかった。形や太さ、インクの量、ペン先の細さ、書き心地、などなど。些細だけれどしっかりとした差異があるのだ。

実際に試し書きしてみると確かに違う。言葉では説明できないけれど感覚ではちゃんとわかる違い。もしかしたら僕は、書くことの楽しさがわかっていないもったいない時間を過ごしてきたのか、そう思ってしまうほど、ボールペンの書き味は千差万別だ。

 

これだけ種類があり、そして未だに試行錯誤が繰り返され新たなボールペンが次々出てくるのは日本くらいらしい。海外のボールペン事情的にここまでではないらしく、その書き心地の良さに外国人がお土産に大量に買って行ったり、日本ではどこでも買えるようなボールペンが海外では高級な文具として扱われていたりするのだ。

 

ただ書ければいいというのではない、どれだけ心地よく書けるか、それを追求した結果の今。こうして出来上がったのが、ボールペンのガラパゴス化だ。

 

そうだよなぁ、消せるボールペンを作るなんて意味がわからないし(消せないのがボールペンの利点なのに)、インクの粘度へのこだわりもとんでもない。ブレないペン先なんてなんともニッチだ。でもそんなこだわりの詰まったボールペンがあるからこそ、僕らはなんの気なしに紙に文字をすらすら書けるのだな。

 

ガラパゴス化ってよくない言葉として使われる。独自の進化を遂げすぎて周りの基準から乖離してしまっている。もっとグローバルスタンダードを意識せねば、と。

 

でも僕は、あまりガラパゴス化って悪いことだと思わないんですよね。だって、そう進化する状況があったから進化した訳で、意味もなくってわけじゃないですからね。それに進化は進化だし。

 

今は世界との関わりでそこの基準から外れているかどうかが問題になるけれど、それは相対的なものであって絶対的ではない。むしろ周りと違うことが強みになるはずなのだ。

 

だから僕は、こうガラパゴス的な進化してくれたボールペンをありがたく思う。それによって書く楽しみができたのだから。

これだ!という自分にぴったりのをボールペンを見つけるために、ちょこちょこと試し書きしていこ。