小太刀、歳を取る(いや取りたい)
みなさん、こんばんわ。
いやぁ急に寒くなりましたね!
ついこの間までは、まだまだ小春日和もあって秋ってかんじだったのに、これはもう文句なしに冬ですね。ついにズボン下を履いてしまいましたよ。
先日街中で、今年初めてクリスマスソングを聞きました。もうすっかりクリスマスムードなのですね。楽しい時期が始まるなぁ、嬉しい。
僕、昔からクリスマスの雰囲気って好きなんですよね。街中にハッピーが溢れてる感じ、そこにいるだけでこちらまで心が暖かくなる。何か特別なことはなくたっていい、その空気感だけで十分満足できてしまう。
そんなクリスマスムードを横目に、僕は稽古を頑張っております。
たすいち「足がなくて不安」
今回の役は、谷本創(老年期)。そう、平たく言えばおじいちゃんの役だ。
おじいちゃん役って、単純に難しいよなぁと思う。どんな役だってまぁそうなんだけど、そもそも僕はおじいちゃんと言われるような年齢じゃない。見た目は年相応だ。動きや喋り方も、普通にしていたら歳を取っているようには見えない。
だからこそ役作りとしておじいちゃんらしさを出さなくちゃならないわけだけど、今回僕は、なるたけおじいちゃんおじいちゃんしたものから離れて役作りしていきたいなと考えている。簡単に言えば、記号的でわかりやすいおじいちゃんにはしたくないよと言うこと。やたらと腰をまげたり、むにゃむにゃ喋ったり、そういう「おじいちゃんとは」みたいな安直なことはしたくないよと思っている。どうにか内側から歳を取れないかなぁと。内側から滲み出る要素で老けて見えないかなぁ、なんて考えている。
そういえば、駄目たすでやった官房長官も年寄りだった。あれはもう作品のテイストもあってこてこてな感じでやったけれど、ああいうのは今回使えないよなぁと。というか、ああいうやり方じゃあ能がないよな。もっとチャレンジングしなくちゃね。
歳を取るための試みとして、内面の速度を落とせないかなと考えている。役者としての反応速度や感覚はそのままで、役としての別の部分では時間をゆったりと感じられないかな、なんて考えている。歳を取ると、それまでやっていたことが同じようには出来なくなる。どこか感覚のズレが生じる。そのズレの正体は、今まで感じてた時間の速さと今自分の中にある時間の速さの違いなのだと思う。昔よりも体内の反応速度が遅くなるのに、それに気付かずに昔通りにやってしまう。そこに違和感やトラブルがあるのだろう。だから、内面の時間を今よりももっと遅くすることで、そこからおじいちゃん要素が生まれないかなぁと画策しているのだ。
小太刀がしっかりとおじいちゃんになったか、それをぜひとも劇場で目撃して欲しいです!
ご予約、お待ちしております!!
こちらからご予約できますよ→
http://ticket.corich.jp/apply/103481/016/
たすいち第31回公演
「足がなくて不安」
2019年12月4日(水)〜8日(日)
サンモールスタジオ
一般 予約 3,500円/当日 3,700円
公演の詳細はこちらよりご確認いただけます
http://tasuichi.wixsite.com/tasuichi/31