「7日間ブックカバーチャレンジ」①
みなさん、こんにちわ。
「7日間ブックカバーチャレンジ」というのを始めようと思う。本来はFacebookで回っているバトンなのだけれどちょっとこちらで。
あまりバトンを回すのは得意じゃないので回すことはしません。あと、ルールとしては表紙の画像をアップするだけなのだけど、普通に感想を書いていこうと思います笑
これから7日間、お付き合いくださいませ。
初日はこちらの本を。
僕は、重度という程ではないけれど、ハルキストだ。村上春樹の作品は大体読んでいて、その中で特に好きなのがこちらの作品。
彼の処女作「風の歌を聴け」から「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」と続く物語の完結編。一応繋がりはあるけれど、それぞれ単体で読んでも楽しめる作品、もちろんこの「ダンス・ダンス・ダンス」もこれだけで読んでも面白い。
本の中で、「踊り続けるんだ、音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。」といったような台詞がある。この物語はまさにそれを体現した物語だ。
話の流れに必然はない、偶然の繋がりで物語が紡がれていくように読める。しかしその偶然は、主人公が踊り続けた動き続けたことによって必然へと昇華される。
扱っている題材は複雑でその当時の社会批判なども含まれているけれど、それは読んでいただいてのお楽しみとここではお茶を濁す。
それよりも僕は、この作品が人生そのものを書き表しているように思える。単調な流れでいるようで、時折軽妙なアドリブが入るジャズのような物語。人生とはきっとそうジャジーなものなんじゃないか。