小太刀賢のアーティチョーク茹でました

役者・小太刀賢が、日記のような週記のような、日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログです

一線

みなさん、こんばんわ。

 

小さい時から、男の子が好きになるようなものに一通り興味を持ったのに、結局どれもオタク的になることはなかった。

車の種類もよく覚えていたし、車を紹介するテレビ番組もよく見ていた。戦隊モノや仮面ライダーウルトラマンゴジラも、作品はもちろん、図鑑なんかも飽きることなく見ていた。けれども、どれもある程度まではハマるのに、何か一線を越えることはなかった。ある程度で満足してしまった。というより満足できてしまった。

 

未だに趣味とよべるようなものがなくて、ずっと欲しいなと思っている。だから小さいころ興味を持ったどれかの一つでもハマっていたらよかったのにと思うのだけど、いかんせんうまくはいかない。自分の思考はそううまくコントロールできんもんだ。

 

これは趣味ってことだけでなく、働くって部分でもそうだなって思う。今は役者をやっているからそれが本業であるけれど、じゃあ役者やりますってなる前に自分が目指していた道はどうだったかといえば、だいぶふらふらした思考だったなと思う。それを若さと言えばそこまでだが、この仕事じゃなきゃやだ!ってなるくらい熱烈に打ち込みたいものがなかったのだな。それは趣味の部分と同じで、ある一線を越えたいという欲望がない。

 

そう、書いていて思ったけど、僕は何か一線を越えてしまうのが怖いんだろうな。向こう側に行った時に、それ以外に考えられない自分になって制御できないのも嫌だし、逆に何にも起こらず何処にも行き着けないことを目の当たりにしたくもない。宙ぶらりんでいることが1番傷つかなくていいってことなんだな。いや、そこまで真剣に考えてない気もするけれど。

 

自分をうまいこと丸めこんできたもんだなぁ。