小太刀賢のアーティチョーク茹でました

役者・小太刀賢が、日記のような週記のような、日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログです

あの時と今の音楽

みなさん、こんばんわ。

 

今日家電量販店のオーディオコーナーでスピーカーやコンポを見かけた時に、不意に中学生の時に初めてコンポを買ってもらった時のわくわくが思い出された。自分だけのコンポを持つってすごく大人になった気がしてドキドキしたな。なんだか懐かしい感覚だ。

 

買ってもらったMDコンポで、せっせと自分オリジナルのMDカセットを作っていた。流行りの曲を詰め込んだもの、ニッチな曲を取り揃えたもの、自分ベストを入れたもの、結構色々作ったな。

 

上京する時もそのコンポとMDを持ってきた。けど気づけば音楽はiPodで聞いたりスマホで聞いたりになって、すっかりコンポは使わなくなってしまった。今ではもう手元にもない。ちゃんとしたスピーカーからでない、スマホからの音で満足できてしまってる。

 

今ならスマホとかプレーヤーに取り込むことなく、サブスクで好きな音楽を好きなように楽しむことができる。わざわざCDを買ったり借りたりしなくていい。非常に便利だ。僕も絶賛利用している。

でも、あのMDやカセットなどにダビングする時の、何を入れようかな、どんなセットリストにしようかな、曲順はどうしよう、そんなのを考えている時間は楽しいものだった。世界に一つだけ、自分だけのものを自分が生み出している、その高揚感があった。それが今は懐かしい。

 

今でも配信系サービスでセットリスト作れますけどね。でも昔と今では手間ひまが違う。手間をかけた分愛着が湧く気がして、その分が音以上の価値になっていたんだろうな。

 

今じゃあ新しくそういうコンポを買うかといえば買わない。なんだかんだでサブスク利用で満足しちゃっているから笑

あの当時と今では自分の中での音楽の価値観が変わったんだろうな。あの時ほど自分の中で音楽を聞くことの重要度が下がっているというか、面と向かって相対するものではなくなっているんだな。

 

あの時のように今は音楽を聞けないような気がするけれど、あの時感じたわくわくは今でもずっと持ち続けていたいなと思うのでした。