小太刀賢のアーティチョーク茹でました

役者・小太刀賢が、日記のような週記のような、日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログです

となりのトトロ

みなさん、こんばんわ。

 

今日は、金曜ロードショーでの「となりのトトロ」を見た。久しぶりのトトロ、面白いなぁ。トトロは、夕飯食べながら見るみたいなのにうってつけだなと思う。自分の中でトップ10に入る作品ではないけれど、1年に1回は見たくなっちゃう系映画。

 

トトロって僕と同年代の人だと小さい時に一度は見たことあるのだと思うのだけど、僕はまったく通らなくて、初めて見たのは大学2年の時だった。

 

その当時、僕は芝居のことで悩んでいた。大学2年の10月、当時所属していた演劇サークル、劇団テアトルジュンヌの公演があって、その稽古で行き詰まっていた。そもそもが舞台4回目ぐらいの時だったので悩んで当然なのだけど、やった役が自分とかけ離れた役だったので、どうしたもんかとドツボにはまってしまったのだった。その打開策として、演技の参考になりそうな作品を見ると余計悩む気がして、頭を軽くしようと借りて見たのがトトロだった。

結局それで演技に改善が見られた気はしないのだけど、気持ちがぱっと晴れやかになったのは覚えている。

 

その時に思ったのが、あぁ小さい時に見ておけばよかったなということ。20を過ぎて見ても十分面白かったのだけれど、子供の感性でありのままを吸収していればまた違った感じ方ができただろうし、そこで得たものを持って成長したら、自分はどんな大人になっていたのだろうかと思ってしまった。そんなに変わらないような気もするけれど、なんか大きな変化があったような気もしてしまうのだ。

 

もう30も過ぎて、ここから劇的に方向転換してしまうような作品に出会う運命というのも想像し辛いが、1年に1回、ながら見で楽しめる作品に遅ればせながら出会えたのはよかったなと思うのだ。