小太刀賢のアーティチョーク茹でました

役者・小太刀賢が、日記のような週記のような、日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログです

平のアルバイター

みなさん、こんばんわ。

 

僕は役者をしているけれどそれでしっかりご飯を食べられているわけではないので、日々アルバイトでお金を稼いでいる、言ってしまえばフリーターのような暮らしをしている。その生活を長いことやっていて色々な仕事場で働いているけれど、段々と上司のような人たちが僕と同年代か歳下であることが増えてきた。

 

なるほどたしかに、僕は今33歳だけれど、普通に社会人をしていてこの年齢ならいくらかのステップアップを望んでいるはずだろう。そういう世界線だって僕にはあったはずなのだ。でも僕は今平のアルバイターである。そしてそれに満足はしていないけれど、別に卑下したりしたいとは思っていない。

 

同年代や歳下の上司の下で働いていて感じるのは、みんなすんごくしっかりしているなということ。上であるから指示を出したり教育したりしなくちゃならないわけだけれど、それにはちゃんと周りを見て今がどういう状況なのかを把握しなくちゃできないわけで、そういうのをしっかりきっちりこなしているのが本当にすごいなと思うのです。僕が同じ年齢でその立場にあってそういうことができるのか、まるで自信が持てない。

 

演劇をやっていたって、この社会に関わり合っていれば社会人だと思うが、一般的な社会人というものとは違うわけで。そんな中で、演劇的な当たり前はなんとなくわかってきたが、一社会人としての当たり前が身についているのかどうかははなはだ疑問であるし、そこに少し引け目を感じてしまう自分がいる。僕が知っている世界は、この広い世界のほんのひと握りの部分でしかないのでしょう。そう考えれば、やらねばやらねばと気が急く。そんなことを、バイトしながら考える今日この頃なのである。