日常をためておく
みなさん、こんばんわ。
Twitterを見ていると、段々と公演の数が増えてきているようだ。公演中止の案内ももちろん目にするが、それも前よりはいくらか少なくなってきている気がする。完璧に以前のようになるにはまだまだ時間がかかるだろうが、それでも演劇界の灯火は大きくなってきているようだ。
周りのみんなの活動も活発になってきている。それを眺めて、どこか他人事のように感じてしまっている自分がいる。いや他人事なんだけどさ、演劇に関していえば自分はそこに関わっているのだから、そういう意味であれば他人事もまた違うような気がするわけで。
自分が社会人をしていた時と似たような感覚になっている。その時はそもそも東京に住んでいなかったので、気軽に東京の演劇に触れることができなかった。大学時代に知り合った人たちが芝居をしているのを、薄い膜で隔てられた向こうの世界の出来事のように感じていたのを覚えている。今、そこまでとはいかないまでも、透明なフィルムに覆われた世界から演劇を見ている感覚にはなっている。
その分、生活するということに意識がいっている。演劇していない時の生活とはこんなだったか、こんな時間の使い方ができるのかと、ぼんやりとした新鮮さを感じている。
いや、日常であれ常に演劇と繋がっていた方がいいのだろう。意識として、自分の行動を演劇に結びつけて感覚を養った方がいいのだろう。でもどうにも、日常を楽しんじゃってるんだよな。いやはやなんとも。
演劇も日常の延長線上にあるはずだと自分に言い聞かせている。きっと今年はこうやって過ごしていくか。日常を味わうターン。来年からの演劇のターンに向けて、日常をためておくのだ。