自分の立っているところ
みなさん、こんばんわ。
昨日ブログに書きましたように、たすいちに劇団員が増えました。この演劇をするのもままならない時にとても嬉しい話だ。
今って、昔ほど劇団の価値が高くない気がしている。プロデュースで役者集めてって公演や劇場以外のギャラリースペースでの公演が増えたため、昔ほど役者の人数が必要だったり定期的に公演を行う場の必要性が薄まってきているように思う。そう、劇団に所属していなくっても芝居はできるのだ。実際自分も、プロデュース公演を企画したりしているし。
そんなフットワークの軽くなった今、劇団に所属しようって思うのは、大なり小なりのその劇団への好意的な気持ちによるものなんじゃないだろうか。選択肢が増えた結果、物事はシンプルな個々人の好き嫌いに行き着いたといいますか。少なくとも昔よりは損得じゃない部分に重きが置かれてきているように思う。というより得の部分が少なくなっているというか。
そうなった時に、これだけ劇団というシステムにメリットが少なくなってきた中で加入してくれるというのは、きっと個々人の中でたすいちにポジティブな印象があるからだろうということで、それはもうシンプルに嬉しい。
ただこの嬉しく喜ばしい時に自分で水を差すとすれば、こう劇団員加入を発表できるのもまだ僕たちが活動できているからだし、劇団員加入を好意的に受け入れてくれる周りの環境があるからだ。ここのところは浮かれず念頭に置いておきたい。今のこの時世を過度に慮るのはそれはそれで周りを見てない気がするのだけれど、考えもしないってのは違うしね。少なくとも自分の立っているところだけは把握しておきたい。
そうは言ってもなんたって喜ばしいことなのだ。今は喜びに浸っていよう。