小太刀賢のアーティチョーク茹でました

役者・小太刀賢が、日記のような週記のような、日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログです

理想と現実、曖昧なバランス

みなさん、こんばんわ。

 

今日はたすいち劇団会議がありました。

 

駄目なたすいちのことを振り返り、次の12月のことを話し、来年のことにもちろっと増えて、有意義な会議でしたー!

 

にしても、会議をするたびに思うのだけど、劇団運営って難しいね。やっぱり劇団を大きくしたいなと思っているけれど、果たしてどうしたら大きくなるのかの道筋はわからない。現実的な問題との兼ね合いがあるから夢ばかり語れないし、かっといって夢がなかったら突き進めないし…ジレンマですよね。

特に演劇って抽象的な分野だから、何をどうしたらどうなるってのがイメージしづらい。それに、劇団員それぞれの思いがあるわけで、それを一つにってのはなかなか難しいのよね。

 

でもそうやって、劇団とは、演劇とはってもがき悩み続けることは大事なのだと思っています。いやそう信じています。で、打開策というか1番の突破口は、「面白い」を見つけることなんじゃないかと思っていて。何を面白がれるか、どこに面白みを感じられるか。「面白い」があれば、その面白さまで踏ん張って進むことができる。当たり前のようなことだけれど、愚直に「面白さ」を追求していけば劇団とか演劇の悩みも解決するんじゃないかと、そんな淡い期待を抱いている。

 

じゃあ「面白い」ってなんだよと。そんな漠然とした、人によって感じ方が違うものを指標にしていいのかよと。もっと数字として明確に表せるような、それこそ売り上げのような、そういう目に見えるものを基準にしなくちゃいけないんじゃないかと。

まったくもってその通りなんですよね。面白いもの作ったからって売れるわけじゃないんですよね。でももちろん、面白くなければそもそも売れないわけで。ジレンマだなぁ。

 

ジレンマだなぁと思っているけれど、やっぱり僕には、自分の「面白い」と思う気持ちに従っていくしかできないんだよな、それはとても甘ちゃんな考え方だとは思うんだけど。

だから僕が出来ることといえば、僕が「面白い」と感じる気持ちをとことん研ぎ澄ますことだったり、どんだけ大きな声で「面白い」と叫べるかだったり、「面白い」の強度を上げていくことだったりするのだろう。

たすいちという劇団をもっと面白がってもらうために、僕が率先して面白尽くさないとなんだな、そう思った。

 

何も解決してないし、現実的な部分を見ないようにしているだけみたいだけど、「面白く」ないとつまんないからな。つまんないのいやだし。