推進力
みなさん、こんばんわ。
今日駅のホームでこれまで見過ごしていた桜の木が目に入ったのだけど、一分咲きくらいなのか桜が咲いていた。確実に季節は進んでいるんだなぁ。今日なんて冬でしたからね。雪降ったし。そんな中でも桜は咲くのですね。むしろこの三寒四温があってこそ咲くのだとしたら、自然というのはなんと力強く素晴らしいものだ。
この時期のこの寒さ、そして雪、僕の大学の卒業式も同じような天気だった。晴れやかな式であろう卒業式、高揚した気持ちとは裏腹に、寒さとよそよそしい灰色空は、どこか心をざわざわと揺り動かしていた。未来への期待と不安。そんな感じだったのかも。
あの時の不安定な心持ちを今日の空模様で思い出した。10年以上前のことなのに、その日の細部は覚えていないけれど、その時の胸の中の揺れ動きは覚えているもんだ。
春が三寒四温なら、気持ちもそんなものなのかな。あっちとこっちを行ったり来たり揺れ動き、そうやって少しずつ進んでいく。むしろその揺れ動きこそが推進力の源であり、それなくしては前には進まない、なんてこともあるのかも。
気持ちとしては早くコートをクリーニングに出してしまいたいけれど。