小太刀賢のアーティチョーク茹でました

役者・小太刀賢が、日記のような週記のような、日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログです

春のタンまつり「ここはまかせて先に行け」

 

みなさん、こんばんわ。

 

昨日ブログに書きましたように、「たすいち春の短編まつり」を振り返っていこうと思います。

あまりネタバレはしないつもりです。無意識にそうなっていたらもうすみません…

 

まずは、こちら「ここはまかせて先に行け」

公演の先陣を切ってくれた作品。


出演者は、白井肉丸、中田暁良、中村桃子、細田こはるのオール劇団員。

 

昨年の8月にたすいちが参加した失恋博物館が初演で、その時は大森さつき、鳥谷部城、星澤美緒、細田こはるの出演でした。こはちゃんだけ続投だね。

 

初演を見た時の感想は、面白いのはもちろん、上手い作品だなって思った。短編ながら物語が起伏に富んでいるし、各キャラのバランスもいい。バスケを扱った話なのだけど、バスケと作品の絡ませ方が秀逸だなと思った。そして何より、出演者のみんなが生き生きと演じていて、いいなぁ混ざりたいなぁってなった。

 

あとからさっちゃんに聞いてなるほどって思ったんだけど、会場となったラゾーナ川崎は天井が高く、それによって声の響き方なんかが体育館のそれと似ていて、そういったことも作品の味付けに一役買っていたのではという。たしかに、バスケの試合を垣間見ているような感覚を無意識に感じていたのかもしれない。

 

さてでは今回の「ここはまかせて先に行け」

バスケを下地とした学生たちの青春の一幕、みたいな感じか。

この作品のオススメポイントはそのテンポ感。バスケの試合のように、役者たちが小気味良くセリフを回し、右に左にと動いていく。気付けばそのテンポ感に前のめりとなり、終わってふーっと息をつく。

 

にくさん、なかたくん、ももこがそれぞれのテクニックを駆使してこはちゃんに向かっていく。その間を縫うようにドリブルしていくこはちゃん。ああ楽しい。

 

この作品は作るのに相当手間がかかるよなぁって思う。テンポがいいってことは、それだけ役者がうまくテンポに乗れたからであって、何度となく繰り返したセッションの賜物なわけで、しかもそれをこともなげにやっているように見えるっていうのはとかく素晴らしい。

 

ちなみに僕は、作品途中にあるこはちゃんのキャラチェンみたいな箇所が好き。失恋博物館の時も爆笑した。

 

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(場当たり写真 撮影:制作)