春のタンまつり「吸血ディベート」
みなさん、こんばんわ。
「たすいち春の短編まつり」、本日からは18時の回、まずは「吸血ディベート」を振り返り。
ネタバレもある、かな。
出演者は、梅田優作、鍛治本大樹、北川理恵、熊谷有芳、白井肉丸、中田暁良、中野亜美、細田こはる。
吸血鬼が出てきてディベートもあってって、この作品が一番「魔族会議」に近しいかもしれませんね。
この作品、設定としてはベタだなって思う。ホラーテイストな部分だったり出てくる登場人物のキャラクター性だったり、どこかで見たことあるなって部分が多い。でもこの作品としてはそこが肝で、むしろこのベタな部分が効いてないと作品自体の面白さが出てこない。ただ、ベタって難しいんですよね、やる方としては。さじ加減が難しいっていうか、気付くとやり過ぎてしまっていたりして空回りし、じゃあ気を付けようってすると思いの外薄味になっていたりして。そのバランス感覚って経験則によって培われるのかな。
今回の「吸血ディベート」を見た方はわかると思いますが、そのバランスがすごくよかったですよね。みんなしっかりとキャラが立っている、むしろ出すぎじゃない?ってとこもあるに、作品のまとまりは崩れていない。むしろいいスパイスとなって作品の面白さを加速させている。ベタなキャラクター達なんだけど、そのキャラクター性に埋没するでなく、役者本来のキャラクター性がしっかりと前に出ている。シンプルに、よくそんな風に芝居できるなぁって、ただただ感心させられる、すごい…!
あとやっぱなんていっても、ゆかちんのカッコ良さですよね。あの滲み出るかっこよさはなんなんだ。出てきた瞬間から、あっこの人主役やんって認識できてしまう。つい目で追いたくなる、惹きつける魅力がありますよね。
で、ゆかちんがカッコよければカッコいいほど最後の最後が映えるわけで、見た方はわかると思いますが、そうそうこれこれー!っていう腹落ちな最後でしたよね。
カッコ良さで言えば肉さんを忘れてはいけません。ゴローちゃんですね。あの声の出し方や佇まい、スマートで惚れ惚れしちゃうし、どうしたらああ在ることができるのか、羨ましい限りなのです。でも一番好きなのは、途中のチェイス後のスンとした表情。あれは堪らんなぁ笑
その肉さんと一緒に館に入ってきたあみちゃん。ねぇ、あの天使からどうしてそんな恐ろしい子になってしまったの。言葉悪いけど、気持ちいいくらいのバカ女で、その振り切りぶりにずっと笑ってしまう。
梅田くんの気持ち悪さも秀逸だよね。まんま気持ち悪いわけじゃなくて滲み出てる、ベタっとしてない歯切れのいい気持ち悪さ。それでいてテンション高めへのハンドルの切り方も小気味いい。作品の良いスパイスだなぁ。
なかたくんはね、「宴」の時から好きなんだよな。特に登場してからハケようとする時に出すおっきい声がたまらん。あとたまに出てくる感情のないセリフ。気付くと心をどっかに落としてきちゃってんだよな。
こはちゃんは、「堕天のススメ」やってからのあの役でしょ。もうおじさん信じられないよ。しかも言葉一つ一つにしっかりと芯があって、あの世界でどうしてそんなに没入できるの?おじさんわからないよ、すごいよ。
りえちゃんと鍛治本さんは、この2人がコンビってだけでもうありがとうございます。りえちゃんは、ダメなんだよなぁ、やっぱり全てがツボで…笑 鍛治本さんはさ、あの役なのになんであんなにうるさいの?笑(先輩に対して失礼だな、すみません)
最後に、大っきい声って面白い。