小太刀賢のアーティチョーク茹でました

役者・小太刀賢が、日記のような週記のような、日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログです

どこか可笑しくて

みなさん、こんにちわ。

 

急にふきのとうの「雨降りの道玄坂」を思い出した今日です。欅坂の話題があったからですね。

 

昨日はキズツクチームは休みでした。公演中に休演日があるというのはどうにもそわそわする。体は疲れているから休みたいけれど、芝居をしたい気持ちは休み関係なくあるので気持ちばかりが先走ってしまっている感じがある。

 

一昨日本番中に裏手で表の芝居を聞いている時にふと、みんなすごいなぁなんでお芝居できるんだろうと原点回帰みたいな疑問が湧いてきた。なんだろ、演劇って用意されている手札の大体が本物ではないのに、最終的に立ち上がる作品には本物の血がかよっている。役者同士の台詞のやり取りや感情の流れや動きは、台本があって決まった台詞と話の流れがあるにも関わらず、あたかもその場で生み出されたもののように進んでいく。いったいどうしてそんなことができるのだろう。不思議でならない。

 

自分とは違う人物を演じて、自分とは違う感情を抱いて、身体からしたら理不尽極まりない行いだろう。なんで人間はこんな理不尽なことをあえて率先してやるんだろうか。おかしな話である。

 

でもそんな理不尽で、身体的にも精神的にも金銭的にも自分に鞭打って演劇やるって、やっぱり人間はどこか可笑しくて可愛い。

 

そんな可笑しくて可愛い人たちが集まっている演劇の場は、やっぱり愛おしいものなんだな。