小太刀賢のアーティチョーク茹でました

役者・小太刀賢が、日記のような週記のような、日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログです

自信、そこに至るために

みなさん、こんばんわ。

 

昨日のブログの続きではないですが、良いものを作るのに何が大事なのかなと考えた時、個人のことでいえばそれは、自信を持つってことなんじゃないかなと思う。他にも大事なことはあるのだろうけれど、自信を持つことに悪いことはないだろうし、確実に良いものを作るために必要なことだと思うのです。

 

自信を持って何かを作るのはきっとその作品にできに関わってくるでしょう。不安で後ろ向きに作ったところで、それはどうしてもお客様に伝わってしまうだろうから。

 

自信を持って本番をむかえること。それはそれで大事だけれど、その自信を持つためにどうしたのかってことが案外大事なんじゃないかなと思う。

 

演劇って、たまに予想外の反応をもらったりすることがある。しっかり準備はしたものの、どうしても不安は尽きない時があったりして、でもそういう時も案外良い評価をいただけたりするのだ。ただそこで満足してしまうと、結果的に次からも不安を抱えたままでいてしまう。

だから大事なのは、最終的に不安を払拭できなかったとしても、最後の最後まで自信を持てるために足掻き続けること、それがいつかの納得して良いものを作れるに繋がると思うのです。

 

じゃあ自信を持つためにはどうしたらいいのだろう。それって、自分が納得できるまでとことんやるってことに尽きるのかなと思う。それは当たり前の台詞覚えであったり体づくりだったり役作りだったりするけれど、そこをどんだけ妥協せずにできるか、それが重要なのだろうなと。自分ができているかと言えばはっきりとは言えないのだけれど…その自信を持つために諦めるってことはしないように努力はしている。

 

あと自信があると、本番に挑む時の心持ちが違ってくると思う。本番前ってどうしても緊張するのだけれど、自信を持っている、自信を持つために頑張っていると、その緊張が逆に楽しくなってくる。緊張でドキドキするからこそ、よっしゃやってやろうと思い切れる。これが不安があると、緊張は緊張のままで後ろ向きになってしまう。僕は中学時代に野球部だったのだけれど、試合の前は緊張でドキドキで逃げ出したいと思うくらいだった。そうなってしまったのは、満足で納得できるまで努力しなかったから。今思えば、もったいない時間を過ごしたなと思う。

 

今のところ芝居で、完璧に満足して自信を持って本番に臨んだことはない、正直な話。だからこれからも、最高に自信を持ってやれるように努力していこうと思う。でも自信を持って満足して納得できる芝居をできたとしたら、きっと役者を辞めちゃうんだろうな、そんな風に思ったりもする。