小太刀賢のアーティチョーク茹でました

役者・小太刀賢が、日記のような週記のような、日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログです

存外悪いもんでもない

みなさん、こんばんわ。

 

今ふと思ったのだけれど、顔って面白いなと思う。月日の積み重ねといいますか、それまで経験したであろうことがもろに現れる顔、不思議で面白い。

 

それまで幼げな顔立ちだなと思っていた人が急に大人びえて見えたり、少し冴えないなと見えていた人がいつの間か垢抜けて自信に溢れて見えたり、そうかと思えば、あんなに眩い笑顔が似合っていた人が、久しぶりに会ってみたら何かに苛立ちを感じているように歪んで見えたりする。

 

ぱっと見のわかりやすい変化もあるし、変わってないように見えるのになんだか印象が違って見えるって場合もある。どちらにせよ、歳を重ねることによる変化は見ていて楽しいものだ。そんなにじろじろ見たりはしないけどね。

 

僕は、しっかり生きてきたことによって刻まれたシワが好きだ。そのシワは、わかりやすく顔に現れるようなものではなく、細かくて小さなシワだ。むしろシワなんてないんじゃないかと思うようなもの。でもそこにはしっかりと刻まれている、そんな慎ましやかなシワだ。

 

シワが増えるっていうのはネガティブに捉えられがちだ。まぁ老けた証拠みたいなところがありますからね。でもシワは、大なり小なり、これまでの人生の道のりであり証であって、そこは誇っていいポイントのように思う。これは僕が男だからそう感じるのかな、どうだろう。

 

だから僕は、鏡で自分の顔をじろじろ見る。自分の顔に刻まれたシワを意識するために。僕のこれまでは果たして良き道のりだったのだろうか、それを確認するために。

 

僕は自分の顔が案外好きだ。イケメンではないし、注目を浴びるようなものではないが、個人的には味わいが出てきていてそんなに悪くないように思うのだ。これは贔屓目だけれど。これからもずっと、好きな顔でいられるように頑張ろう。