削ぎ落としたもの
みなさん、こんばんわ。
本日、大学の後輩の結婚式に参列してきました。仲良くしていた後輩の晴れ舞台、やっぱり感動したなぁ。新郎新婦の幸せそうな顔はもとより、式や披露宴にいらしてる方々の幸せな顔を見ると、こちらも嬉しい気持ちになる。結婚式っていいよなぁ。
今日ふと結婚式からの連想で、三谷幸喜の「バッドニュース・グッドタイミング」のことを思い出した。結婚式を舞台にしたシチュエーションコメディ。本編はもちろん面白い。三谷幸喜らしいドタバタ感あるコメディ。そして出演者もすごい。沢口靖子、生瀬勝久、久野綾希子、伊藤正之、八嶋智人、角野卓造、伊東四朗。でもこの作品で僕が1番覚えているのは、パンフレットに書いてあった三谷幸喜の言葉。
三谷幸喜はこの作品で、何かテーマを持たせてってのではなく、ただただ面白く楽しく笑って、見終わった後、あれ何見たんだっけ、よく覚えてないけどとにかくすっごく笑ったことだけは覚えている、そんな「完全なるコメディ」を目指したという。
これって言葉としては簡単だけど、いざ目指すってなったらすごく難しいはず。どうしてもテーマというか意味みたいのを盛り込みたくなる。シンプルに削ぎ落としたものこそ難しい。でも三谷幸喜が書くように、コメディとはそういう物なのかもしれないし、他の多くの事象も、こねくり回さないものの方が無意識な部分に訴えかけられるのかも。
今日の結婚式だって、新郎新婦やその家族の皆さんや友達の皆さんそれぞれの物語が垣間見える部分はあっても、だからそれによって感動したというより、その場に満ちている幸せな空気によって感動した部分が多い。
シンプルに、楽しい1日でありました。