小太刀賢のアーティチョーク茹でました

役者・小太刀賢が、日記のような週記のような、日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログです

身をもって知る

みなさん、こんばんわ。

 

僕はコーヒーが好きで、1日一杯は必ず飲む。こだわりが強いわけではないけれど、インスタントではなくハンドドリップやネルドリップで自分で淹れて飲んでいる。美味しいコーヒーが淹れられていいってのはもちろん、淹れてる時間もいい気分転換になる。淹れて楽しい飲んで美味しい。いい飲み物だな、コーヒーは。

 

コーヒー、昔はかなり苦味の強いのが好きだった。酸味のあるものはあまり得意ではなかった。けれども最近は、何がきっかけか、酸味のきいたものが好きになってきている。前は好んで苦味の強いものを求めていたが、今は酸味のあるものを楽しんで飲んでいる。

ちゃんと思い起こせば「これ」っていうきっかけがあるんだろうけれど、それよりも、この歳になって自分の味覚の好き嫌いの変化があることが面白い。この歳になったら自分の好き嫌いはなかなか変わりようがないと思っていたがどうやらそうでもないみたいだ。身をもって知る。

 

そういえば、コーヒーだけでなく、他の料理でも、これまで苦手だったものが大丈夫になってきている。特別に何かをしたってこともなく、自然と苦手を受け入れられるように体が変化しているみたいな感じ。その無意識主導の変化が、自分の体のことながら面白く感じてしまう。

 

好き嫌いや苦手かそうじゃないかはきっと思い込みでしかなくて、絶対的に揺るがないものではないのでしょう。それを今自分の体の変化によって実感している。意識的に味の好みを変えたわけでなく無意識の変化が起きている。無意識ということは、自分の中の何かスイッチを気づかないうちに切り換えていたということで、そうなればなるほど確固たるものなどないと思えてくる。

 

自分が変化している。成長ではなく変化。縦の伸びというより横への広がり。そういうのを実感できると、自分の人生が豊かになっていくようで心地よい。

かといって、自分の気持ちよさのために強引に変化を促すわけではなく、あくまで自然の成り行きに身を委ねる。あとはどう転がるかは神のみぞ知る。そんな日々は、先の楽しみをかみしめて生きていけるようで、なんだかいいもんだなと思う。