何に重きを置くのか
みなさん、こんばんわ。
本日で緊急事態宣言が全面的に解除となりましたね。明日から、日本はどう変わっていくのでしょうか。ここを軸に、いい方向に転換していくのを願うばかりです。
今日ふと見た記事に養老孟司さんの記事があった。そこに書かれているのになるほどなぁといった部分がありまして、それが、世の中が今「対人の世界」に向きすぎているのではないか、もっと「対物の世界」に目を向けてみては、という内容だった。
役者の世界はもろに「対人の世界」、役者同士もそうですし見てくださるお客様もそうですし、人がいなくてはなりたたない世界。そんな世界に身を置いていながら、どちらかといえば自分は「対物の世界」にいた人間だ。そういう自分にとっては、養老孟司さんが言う「対物の世界」の大事さはじつにしっくりくる。
この自粛期間に、今まで人との関わりで生きてきた自分が、それ以外の世界もあるのだという、人以外の世界の広がりをあらためて実感した。僕はこの期間が、適切な言葉ではないけれど、とても心地よく感じていた。どうにもこうにも、僕は元来陰キャなんだなと思う。
そんな自分がどうして演劇をやっているのか。自分の性質を見つめ直した今、何かはっきりすっきりした気がする。言葉にはならないけれど感覚として。