小太刀賢のアーティチョーク茹でました

役者・小太刀賢が、日記のような週記のような、日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくるブログです

妄想の果てに

ブログを書いてアップするのを忘れていました。。

 

以下は昨日か一昨日に書いたものになります…

 

 

みなさん、こんにちわ。

 

本番が近付くと公演のことばかり考えてしまう。そりゃそうだろう。そうじゃなくちゃって感じですよね。

 

僕がやる役、四方くんについて考える。かれはどんな人なのだろう、普段何を考えているのだろう、生い立ちは、どういう風に生きてきたのかな、なんてことをつらつら妄想する。

 

脚本に彼のキャラクター性は書いてある。それをどう自分に落とし込むか。そのきっかけとして、彼の余白部分を考えることは大事な気がする。

 

昔はね、こういうのを考えるのが得意じゃなかった。でも今は楽しい。こうかもしれないああかもしれない、そうやって妄想の枝葉を際限なく伸ばしていくことで、その役の輪郭がすっきりはっきり見えてきてそれが心地よい。

 

なんで昔は得意じゃなかったのだろうと考えると、昔は今より固定概念に縛られていたからかもしれない。この役はこうこうこういうキャラクターで書かれているから、こういう人生を歩んできたに違いないと、こうあらねばならないっていう考えに縛られていた。だからなんだか窮屈な役形成になってしまっていたように思う。

でも最近は、もっとゆとりを持たせて考えている。こういう可能性もああいう可能性もあるよねと気負わずに考えるようになった。何かきっかけがあってってことでもなく、単に歳を取ったからかと思う。

 

妄想の末に生まれる四方くん。みなさんに楽しんでもらえるような役になることをそして作品になることを願って、今日も稽古をやったるのです。